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天然ゴム(NR)

NRとは...

NRは歴史的にみても、あらゆるゴム製品に用いられてきているが、やはり量的にはタイヤがもっとも多く、世界的にもNR使用量の75~80%がタイヤである。我が国の大手タイヤメーカーの新ゴム消費の45~50%がNRである。 我が国への主輸出国はタイで、全輸入量の65%になる。次いで、マレーシアが20%、インドネシアが10%くらいである。最も多く使われているNR品種等級は、スモークドシート(RSS)の3~5号であるが、最近は合成ゴムのようにベール状にした、技術的格付ゴムと呼ばれるSMRなどもかなり使われる。

化学構造

機械特性

ゴムの比重 0.91~0.93
可能なJISの硬さ範囲 10~100
引張強さ(kg/cm2 30~300
伸び(%) 100~1000
反発弾性
引裂き強さ
圧縮永久歪
耐摩耗性
耐屈曲亀裂性

物理的特性

耐熱性 120
耐寒性 -50~-70
耐老化性
耐オゾン性
耐候性
耐炎性
ガス透過性(cc.cm/cm2.sec.atm) 18
耐放射線性 ◯~△

電気特性

体積対抗(Ω/㎝、25℃) 1010~1015
破壊電圧(V/mil,短時間)
誘電率 60∝ 2.0~3.0

耐油・耐薬品特性

ガソリン・軽油
ペンゼン・トルエン
トリクレン
アルコール
エーテル
ケトン(MEK) △~◯
酢酸エチル X~△
有機酸
高濃度無機酸
低濃度無機酸
高濃度アルカリ
低濃度アルカリ

製造・種類

  • へベア・ブラジリエンシスというゴムの樹から採取されるものが工業原料NRの対象。→ゴムの歴史へ
  • 切付け(Tapping)で採取したラテックスから得た生ゴムにはスモークドシートクレープの2種類の形態がある。
  • 生ゴムの品質は「天然ゴム各種等級品の国際品質包装基準」によって、主として外観状から格付けされている。
  • 外観検査のみでは格付けできない特殊ゴムとして、SPラバーTCラバーエアドライドシート、スキムラバーなどがある。
  • へベア・ブラジリエンシス以外にもグアユーレなどからNRを作ることが検討されている。

特徴

  • 生ゴムのグリーン強度が高い。
  • 加硫ゴムの強度が高い。
  • 一般用ゴムとしての各性質のバランスが取れている。
  • 分子量が大きいため、素練りを行い、軟化させねばならない。
  • 生産地が東南アジアに偏在し、生産量がその年の天候に影響される。
  • 非ゴム分が約10%に達し、品質が不均一。
  • 価格変動が大きい。

用途

  • 各種タイヤ(航空機、トラックおよびバスなどの大型タイヤ、乗用車タイヤのSBR、BRとのブレンド)
  • 各種工業用品(ベルト、防振ゴム、ホースなど)
  • ラテックスからの糸ゴム、ゴムバンド、コンドーム、他。

その他

■グラフトNR(熱可塑性NR)

NRのMMA(メタクリル酸メチル)をグラフトしたベアプラスMGが市場化されている。一種のTPNRで、高硬度、高物性が得られて工業用品や接着用に適する。グラフト化にはMMAの他にSt(スチレン)、AN(アクリロニトリル)もある。

■塩化天然ゴム

NRを溶剤に溶かしたものか、ラテックスに直接塩素ガスを作用させる塩酸ゴムがある。接着剤または塗料関係に利用されている。

■エポキシ化NR

一般にNRラテックスの過酢酸処理によってエポキシ化される(ENR)。エポキシ化度にもよるが、50%モルのENRはIIR級の耐ガス透過性と中高NBRなみの耐油性を有する。

■天然トランス・ポリイソプレン

変性ではないが、トラン1.4結合98.7%の立体規則性を有するガタパーチャ、バラタ、チクルなどがある。たとえば、バラタはゴルフボールのカバーゴムとして利用される。